「今の子供たちは、ふさわしくない者を尊敬しながら育つ。 不当なまでに有名で、ほとんど中身のない人々を崇拝して成長する。私たちはこの浅薄さの前で何もできず、そのことに気づこうともしない。見るもの聞くもののすべてが、ただうわべだけのものだったら、誰が人生に真実を見出すことができるだろう?」
大好きな映画 『ある老女の物語』 のポール・コックス監督の言葉です。この言葉こそ、私が50歳で映画を作ることになった動機そのものでした。
そして 『ユキエ』 と 『折り梅』 二本の映画を発表し10年が過ぎた今、自分望んだ程には世界が変っていないことを痛感しながら、なおコックス監督と同じ夢を追い続けています。
「私は、人々がスクリーンで基本的に人間味のあるものを見たいと切望している、といつも信じている。けっして大衆を低く評価してはいけない。人々は何か心を打つものを求めているのだ」
観客だからといって受身でばかりいる必要はありません。私たちが自ら動くことで、周囲の風景は変わるのです。一緒に変えましょう、ほんの少しでも…。

『レオニー』(仮題) 製作・脚本・監督 松井 久子
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