


製作・監督・脚本 松井久子

松井久子の映画初監督作品『ユキエ』。
原作の『寂寥郊野』(吉目木晴彦著、講談社)は1993年の芥川賞受賞小説。
アメリカのルイジアナ州を舞台に、国際結婚と老いを通して夫婦の深い愛の絆を描く。
脚本は『午後の遺言状』の新藤兼人が担当。映画初監督となる松井久子は、原作を読んで現地を訪ねて出会った戦争花嫁らの声に打たれ、資金集めに3年間奔走。
キャスト・スタッフの大部分をアメリカ人クルーで編成し、1996年にルイジアナ州・バトンルージュでの撮影を経て約1年をかけて作品を完成させた。
主題歌の『ユア・マイ・サンシャイン』は、元ルイジアナ州知事でもある
ジミー・デイビスが、97歳にしてこの映画のために歌ったもの。
アメリカ南部ルイジアナ州、バトンルージュ。
ユキエが戦争花嫁として海を渡ってこの町へやって来てから、いつの間にか40余年が過ぎていた…。
ユキエは、空軍パイロットで日本に赴任していた夫リチャードと出会い、そして結婚。
日本では祝福されなかった結婚。けれど、ふたりの息子に恵まれ、愛する夫と家族で励まし合い、愛を尽くし、日々を生き抜いてきた。
しかし、ユキエが突然、不治の病といわれるアルツハイマーに侵されてしまう…。
愛する妻の心から、40年間築き上げてきたふたりの、そして家族の人生の記憶が少しずつ、
ゆっくりと失われてゆく…。
「これはあなたたちへの"ゆっくりしたお別れ"だと思うのよ…。」
愛する人に「スロー・グッバイ」。
日本映画製作者協会フィルムフェスティバル97最優秀新人監督作品賞
文化庁1998年度優秀映画作品賞
全国映画鑑賞団体連絡会議監督賞
日本映画復興会議奨励賞
1998年度カトリック映画賞
国際ソロプチミスト日本財団千嘉代子賞
あいち国際女性映画祭(1997)
日本映画製作者協会フィルムフェスティバル97
HAGI世界映画芸術祭(1997)
東京国際映画祭カネボウ女性映画週間(1998)
ニューオリンズ・アーバンフィルムフェスティバル(米国)(1998)
ファジール国際映画祭(イラン)(1998)
ニューヨーク・ブルックリン美術館最新日本映画シリーズ(米国)(1998)
カルタゴ国際映画祭(チュニジア)(1998)
ピッツバーグ・カーネギー財団日本映画シリーズ(米国)(2004)
ロスアンゼルス・オーロラ・ファンデーション(米国)(2004)他

倍賞美津子 ボー・スヴェンソン
ジョー・クレスト マーク・コンクリン
羽野晶紀 草村礼子 ジョン・マッケイ ほか

製作・監督・脚本:松井久子
原作:吉目木晴彦「寂寥郊野」講談社
エグゼクティブ・プロデューサー:新藤次郎
プロデューサー:吉井久美子 マイケル・テイラー
撮影監督:阪本善尚 美術:ペトラ・パーチ
録音:スキップ・ゴッドウィン 音楽:川崎真弘
挿入歌:ジミー・ディビス「ユー・アー・マイ・サンシャイン」
企画・製作:エッセン・コミュニケーションズ